なるちゃんの記録

私とうさぎの暮らし。

うさぎさんは飼うのではない、一緒に暮らしていただくのだ

皆さんこんにちは!

今日はいつもと違う感じのタイトルですが、要約すると

うさぎさんは安易に飼うな

ということです。

 

うさぎさんに限らずですが、コロナ禍で在宅がちになったきっかけでペットをお迎えする方が増えている一方、ペットの遺棄も増えていると聞きます。

 

特にうさぎさんは鳴かないから〜とか、比較的飼いやすいですよ〜なんて言われがちなんですって。

私は言いたい。

全く違うぞと声を大にして言いたい。

いや、叫びたい。

 

うさぎさんに関しては下調べなしで

かわいい!一目惚れ!だけでお迎えしたら

絶対めげます。

 

具体的にどう大変なのか、あくまで私個人が感じたものをまとめてみました。

 

 

お迎えしてまもなくの盛大な反抗期

私は事前に1ヶ月ほどみっちり下調べしてお迎えしましたが、

なるちゃんをお迎えして一番辛かったのはこの時期かもしれない。

お迎えしてすぐ一番辛いタイミングが来ます。

 

というのも、うさぎさんは生後3ヶ月頃から反抗期が到来します。

おそらく個体差はあるでしょうが、うちの子は生後3ヶ月〜1歳になる前までそれはそれは壮絶な反抗期でした。

 

  • 牧草を食べない、すぐに全部かきだしてしまう
  • 牧草入れの中にわざとおしっこをする
  • かいぬしを流血するまで毎日噛む
  • かいぬしがそこにいるだけで意味もなく引っ掻く

 

などなど、本当に心が折れそうになるほどでした。

特に牧草を食べずにかきだしてしまうことで、仕事から帰ってきたら牧草がすのこの下に全部落ちていて食べてない!という日々の連続だったときは、毎日泣きながら「たべてよおお」ってお願いしてました。

 

また、全く甘えてくれる様子もなく、この反抗期時代は

一生懐いてくれないかもしれない・・と感じてとても辛かったです。

本当に心を強く持って

「一生懐かなくてもいい!」

と思うくらいでなければ、

うさぎさんお迎え直後に奈落に突き落とされます。

 

 

繊細すぎるガラスのハート

どこに行っても書いてあると思いますが、うさぎさんは本当に繊細。

 

こちらも個体差でしょうけど、我が家のプリンセスは

外から聞こえる車や人の音でビビって鬱滞になるなど日常茶飯事でした。

 

そのため、現在は外界から隔たれているといっても過言ではない静かな土地に引っ越して暮らしています。

 

また、うちの子は調理中の音や匂いにも大変敏感ですぐに体調に表れるため、

  • 焼肉や強火で調理する料理
  • 揚げ物
  • カレー、チーズなど匂いの強い食材を使った料理
  • 焼き魚

など、ジュー!という音が強くでるものや匂いのたつものは一切家で作りません。

 

そんなの平気だよ!って子や、慣れたら平気だよ〜って仰るかいぬしさんもいらっしゃると思います。

それでもうちのなるちゃんは本当に負担がかかるとすぐ鬱滞コースなので、

「そういう子もいる」と思っておかないと、

家で毎週ホットプレート焼肉してカレーでしめたいというような人は闇を見ることになります。(いや私は違うけど)

 

 

かいぬしがアレルギーになるリスク

これ、案外触れられていないことが多いので声を大にして言っておきます。

あなたはアレルギーになっても、その子と暮らせますか?

 

うさぎさんと暮らすうえでの考えられるアレルギーは

ダニや毛を起因とするアレルギーに加え、

牧草アレルギー(花粉)があります。

 

ちなみに私はスギ・ヒノキともに花粉症ですが、

当初、牧草は全く平気でした。

 

しかし日が経つにつれ、牧草を入れ替えているとくしゃみがとまらなくなり、牧草についている花粉や草そのものの粉によってアレルギーを発症している、とわかりました。

 

牧草の入れ替え時にマスクをつけることも徹底していますが、

うさぎさんも牧草の粉で鼻炎になる可能性があるので(なるちゃんは実際に鼻炎になった)

牧草をぱたぱたと叩いてからフィーダーに入れてあげる必要があります。

つまりかいぬしはアレルギー発症まったなし

 

そしてほんのり体質だったアトピーも再発しました。

 

アトピー体質の方やアレルギー持ちの方は

うさぎさんに限らず主食が牧草の子をお迎えする場合、注意した方がいいと思います。

 

 

診察可能な動物病院が少ない

エキゾチックアニマル診療可、という動物病院はあっても

実際にうさぎさんをしっかり診られる動物病院は少ない!

専門的な知識を持っている獣医さんが少ない!!!

 

例えば、時間帯によって「今日は診られる先生がいません」なんて言われるところだと、うさぎさんは急変しやすいため一刻を争うことになります

 

そのため、お迎えする前にしっかり調べて、最低2件はかかりつけとなる動物病院を見つけておく必要があります。

 

また、家の近所にかかりつけがある、ということが非常に重要だと思いますね。

車でも片道30分以内が限界と思った方がいいです。

うさぎさんは移動もストレスになりますし、移動中に急変してしまうこともあります。

 

ちなみに複数見つけておくと良いのは、一方が休診日でも他でかかれる!という安心感がある方が良い、と個人的に思うためです。

 

動物病院の探し方はこちらの動画が非常に役立ちましたので参考までに。

youtu.be

 

主食が牧草という巨大なリスク

アレルギーの話とは別途ですが、私の中では一番大変なことだと思ってます。

牧草というのは、自然のものですので、決してペレットのような

一定の品質は約束されません。

 

場合によっては「うちの子が唯一食べる牧草が災害や自然状況によって入荷しなくなった!」とか「品質が変わって食べなくなった!」なんてことが起こります。

そう、我が家のことです。

 

うさぎさんが牧草を食べなくなるということは病気や死のリスクにつながるうえ、

牧草を探すにしてもすぐなんでも食べてくれるわけではないので、

お金がめちゃくちゃかかります。

 

同じ牧草なのになぜか新しく買い足したロットを食べないとか、

今までと同じものを突然食べなくなることはザラです。

中には高級牧草しか食べないなんて子もいます。

そう、我が家のことです。(2回目)

 

「うちはチモシーも安定してるし安いのもぼりぼり食べるし、なんともないよ!気にしすぎじゃない?」って方もいらっしゃると思いますが、

圧倒的にグルメが多いのがうさぎさんだと感じます。

 

袋(ロット)が変わる時は少しずつ混ぜて切り替え、

もちろん在庫を切らさないようにし、

たくさんフィーダーに牧草を入れて朝夕で半分以上を破棄する生活でも

かいぬしは馬車馬の如く働き稼ぐよ!っていう心意気がないと

金銭的にも精神的にも厳しいかもしれません。

 

 

躾はできない

そもそもうさぎさんは躾けるのではない。

かいぬしが躾けていただくのだ。

 

イタズラをしたり何か問題があったときに大きな声で叱ったりしてもダメです。

もちろん、叩いたりしてはぜっっっっったいにダメです。

強く掴んだり、うさぎさんが嫌がることをしてもいけません。

 

うさぎさんは「大きな声を出された」「いやなことをされた」ということだけインプットして、一生忘れません。

 

私自身がなるちゃんの反抗期時代に、ものを齧ったりかいぬしを噛むたびに声に出して「ダメでしょ!」と怒っていましたが、そのせいで一時期とても嫌われ、信頼関係を取り戻すまでに大変な時間がかかりました。

 

うさぎさんに噛みつかれても、なにをされても、

怒らず菩薩の心でいられますか・・・?

 

粗相をする?

うさぎさんは自分の決めた場所でおトイレします。

そのため、かいぬしがおトイレの配置を変えてみるなど配慮し、

お掃除をさせていただくのです。

 

うんちをばらまく?

うさぎさんは意図せずポロポロするのです。そういうものです。

むしろ健康なうんちが出ていることを喜びましょう。

 

壁や家具ありとあらゆるものを齧る?

うさぎさんは齧り続けることで不正咬合という怖い病気を防ぐのです。

そういうものです。

齧られないようカバーをつける、齧れるものを置かないなどかいぬしが配慮しましょう。

齧られても怒らない。齧れるようにしていたかいぬしが悪いのです。

 

牧草を食べてくれない?

そういうものです。

食べてくださる牧草を探したり、食べやすい環境づくりに努めるのです。

 

呼んでもきてくれない?

当たり前です。

かまってほしいときはかいぬしから赴きましょう。

 

抱っこさせてくれない?

当たり前です。

うさぎさんは捕食される生き物ですから、地から足が離れることは何より恐ろしいことです。

抱っこさせてくれる子もいますが、基本的に抱っこぎゅーなんて必要がないときにしないであげてください。

 

 

温度湿度の徹底管理が必要

これも金銭的なことに直結しますが、

うさぎさんはとんでもなくデリケートですので、

温度・湿度を常に24時間管理しておく必要があります。

 

エアコン24時間つけて、必要に応じて除湿機もつけて、

お金を惜しまずケアできますか?

 

ちなみにかくいう私もうさぎさんを迎える前はドケチの極みでしたので、

夏でもエアコンは室温が30度まで我慢したり(今思えばめっちゃ体に悪い)、

冬は基本的に厚着したらなんとでもなると暖房器具を使っていませんでした。

 

お迎えするにあたり、24時間稼働は当たり前の生活にチェンジ。

 

しかし、この点については結果として

うさぎさんと暮らすことでかいぬしも快適になる。

(夏はクーラーで寒すぎる可能性もありますが)

 

つまりはうさぎさんという高貴な方と、

我々は一緒に過ごさせていただく感覚。

 

そう思えるくらいが良いでしょうね。

 

 

うさぎさんの生活に合わせる必要

前述の通り、我々は仕える立場ですので・・・

基本的にうさぎさんは私たちの生活リズムにある程度は合わせてくれますが、

こんな人はきっとうさぎさんとの暮らしに向いてない、と私が心から思うのが

  • 毎日の帰宅時間がバラバラだったり、飲み歩きが好きな人
  • 外泊や旅行が好きな人

です。

 

ちなみにかくいう私も、かつては超飲み歩き好きで終電逃すこともありましたが、

なるちゃんと暮らしはじめて生活は一変。

お酒も飲まなくなり、1年ほどして在宅勤務に切り替えて、

なるちゃんベースの生活に変わりました。

 

また、一度だけなるちゃんが一歳の頃に

牧草をたんまり置いて前準備したうえで一泊二日の旅行にも行きましたが、

もう気が気じゃないし私が寂しくて、それからは旅行もしてません。

 

うさぎさんは体内時計がしっかりしているので、

ある程度一定の生活リズムで生活を送れないとストレスになるそうです。

へやんぽの時間も、ごはんの時間も、毎日バラバラだったりへやんぽがない!という日があれば、やはりストレスです。

うさぎさんに合わせて生活をできるかどうかも鍵だと思います。

 

 

最後まで看取る勇気

どんな病気になっても、どんな介護が必要になっても、

絶対にこの子を最後まで看取る。

私はそう思って、なるちゃんを育てています。

 

むしろ、悪い病気にはならず、老いたことによって介護をできるくらい寿命を全うしてくれたら、そんなに嬉しいことはないですよね。

 

これはうさぎさんに限らずですが、どんな時でもその責任を持って、

問題があればすぐに動物病院に行く。

お金を惜しまず食事や生活を整える。

 

そんなごくごく当たり前のことができないままお迎えして手放す人がいることは、悲しいことです。

 

せめてどうしても仕方のない理由があったとしても、そこらへんの山や野に捨てるなんてことはしないでほしい。

人に一度飼われたうさぎさんたちは野生でなんか絶対生きていけません。

 

こちらはどう考えても野生で生きていけないうさぎさんの一例です

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病気をしたり、老いていくことは、

手がかかると同時に死を感じてしまい恐ろしくなるものです。

 

しかし、いずれはやってくるのが「死」です。

我々人間よりもはるかに小さく、生き急いでしまうのが動物たちです。

 

かわいい〜!というだけではなく、

過程にある問題や、最終的な「死」と向き合い、責任を持ってお迎えしてほしい。

 

お迎えしたその日から死に近づいていくのですから。

 

幸せな生活のためには、

幸せと同等の重大な責任を背負っていきましょう。

 

長くなりましたが、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

 

すべてのうさぎさんが、すべてのペットたちが、幸せになれる世界でありますように。